革新的なサスペンションメーカーを目指します! |
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2009年 2009鈴鹿8Hにて、08CBR1000RRの、 フロント;08レース用BPF リア;レースベース車純正リアショック を 当社にて、リバルビングしました。 鈴鹿8H事前公開合同テスト終了後からの御依頼でしたが、 当社での施工前・事前テストでの2分14秒台から、施工後の初走行で、約1秒、 予選で2分12秒台と、都合約2秒のタイムアップを果たしました。 タイヤはピレリで、予選から突然Qタイヤが供給され Qタイヤのテスト無しでの、いきなりの一発アタックで、 130R〜シケインでバックマーカーに引っかかりながらも、 ライダーの気合と根性で、2分12秒台をマーク。 ライダー曰く、完全クリアなら2分11秒台は出たとの鱈レバーracingでした。 ちなみに、この当時としては2分12秒台は、ピレリでの最速レベルのタイムでした。 ピレリタイヤの特性に関しては、 非常に、サイドウォール剛性が低いのが特徴で、 特にダンロップカーブで、センチ単位でタイヤがつぶれて 一気にリアが下がってしまうので、剛性の高いDL & BSタイヤと比べて、 加速旋回中にフロントの挙動が出やすいようで、 旋回と加速をある程度分けて乗る意識が必要なように思いました。 また、当初は、レースベース車純正リアショックの50%増しの 減衰力を要望されてテストしたのですが、 ピレリタイヤを潰し過ぎてしまうことや、 硬すぎて2ndライダーが乗れなかったことで、 30%増しのダンパーで予選に挑みましたが、 今の当社の技術レベルで、あらためて振り返ると、 減衰力100%増し(つまり都合200%)としながらも、 過渡特性をタイヤがイヤがらない優しさと タイヤを安定してベッタリ潰すハードさを兼ね備えた ロマンチックにドSな特性にチューニングしてあげれば、 ピレリの剛性の低さをより生かしてあげられたかな?と思います。 MotoGPタイヤも、サイド?剛性が低そうに見えるので、 きっと、過渡特性のチューニングが非常に重要なのではなかろうか? これが、これから追及すべきポイントなのだと思います。 また、フロントに関しては、この時に初めてBPFを触りました。 サス屋としての、BPFのファーストインプレッションは、 『なんじゃ、この過減衰のフォークは!』というものでしたが、 オーリンスのチューニングで行っているのと同じ、 応答性を高める組み方をしたところ、 高い減衰力と、微妙な細かい動きが両立できて、 鈴鹿8H予選後に、ライダーが 『久々に、フロントタイヤを美味く使えた』と言ってくれて、 実際にタイヤ接地面のエッジ付近が、非常にきれいに溶けていたので、 BPFもチューニング次第では、かなりの可能性を秘めていると感じました。 2011年 08CBR1000RRの、 フロント;レースベース車純正フォーク リア;レースベース車純正リアショック を 当社にて、ゴールドバルブを組み込みの上でリバルビングしました。 この時、フロント純正SHOWAのオイルロックピースを外すという、 H系では禁断の?荒業に出たせいで、減衰特性がめちゃくちゃになり、 レースで使える、純正以上の減衰力とフルリニア特性を生み出すために 出荷するまでに、100回以上も組み直すという、恐ろしい目に遭いました。 H系純正SHOWAは、ロックピース内の油圧がカートリッジ内のB室に漏れ出して、 絶妙に加圧フォークのような働きをしており ロックピースが無くなると、減衰特性をゼロから再構成する事が必要になり、 結果として、この時の100回以上の組み直しで、とても技術が身につきました。 実際の走行でも、ユーザーライダーの鈴鹿フルコース自己ベストを約2秒更新し、 鈴鹿サーキット東コースのレースでは、ショートカットから最終立ち上がりで オーリンスTTXを前後に装着している、フルスーパーバイク仕様のYZF-R1を クロスラインで、パスするというレベルまで仕上がりました。 リアは、純正比80%増しの減衰力と、純正11.0Kのバネを9.4Kまで レートダウンして、ガス圧もオーリンスTTX同等の6.0Barまで下げて、 タイヤを潰しながらも、潰し過ぎない特性を狙い、この年の全日本 岡山国際では、 同じタイヤを使っているCBR勢が皆、リアタイヤのささくれに悩んでいるときに、 当社のユーザーライダーのリアタイヤは、新品皮むき直後のような でも、しっかり熱が入って綺麗に溶けるという、美しいタイヤの減り方で、それを見た 同業の大先輩からアドバイスを求められるという、光栄な出来事もありました。 ファクトリーフラットアウト・チューンドサスペンションのマシン別レース実績 |
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