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【お客さまからの、インプレッション! 2014CRF250R モタードチューンド その1 】
モトクロスサスチューン価格表(EXCELファイル)

 テスト走行してきましたので、率直なインプレッションさせていただきます。
 イニシャルを弄る時間が無かったため、減衰だけ色々と振った結果です。


【総評】

 1次旋回、2次旋回共に純正ノーマルサスCRFとは
 比較にならない程良く曲がるバイクになりました。

 ステムオフセットを換えずにサスだけで
 ここまで曲がるバイクになるとは思いませんでした。

 フロントの強さ、進入時の前後姿勢と一部コーナーでの
 チャタの発生が気になりますが、全体的にポジティブな結果です。

(以前乗っていたモタード用市販レーサーの)
 ベストにはコンマ数秒及びませんでしたが、
 慣れと乗り方、つまりライダーの問題だと思います。


【良かった点】

・1次旋回、2次旋回共に純正ノーマルサスCRFとは
 比較にならない程、良くなり、旋回性に優れる
 モタード用市販レーサーと同等に曲がるバイクになり驚きました。

・乗車1Gでは、かなり前低後高だったので
 ブレーキングでリアがリフトするかと思いきや、
 変に跳ねることもなく接地感を保ったまま付いてきます。

 少しだけリアを滑らせる際も跳ねずに追従してくれました。
 スライドを多用するライダーだと
 もっとブレイクして欲しいかもしれませんが、自分には良い塩梅です。

・(純正ノーマルサスCRFでの)
 1次旋回で狙ったラインの1.5本分は外を大回りする感覚がなくなり、
 ハンドルをこじったりせずにスムーズに進入できるようになりました。

・ある程度速度が乗るコーナーや
 寝かせながら
 入っていけるコーナーでは程良い前後姿勢で曲がりやすい。

・(純正ノーマルサスCRFでは)
 2次旋回もアクセルを開けた途端、外にはらんでしまっていたのが、
 (サスチューン後は)
 自然に旋回してくれるためアクセルを開けやすくなりました。

 2次旋回はステムオフセットを変更しないと
 根本的には解決しないと思っていたので意外でした。

・切り返しが早くなりました。
 また以前はリアが跳ねていた低速連続切り返しも、
 ほとんど跳ねる事無く切り返せます。


【気になった点】

・フロントが強すぎて、フロントのストローク感と
 タイヤを潰している感じが薄いです。

 荷重バランスを変えるためにフロント・リア共に
 減衰を極端に振ってみましたが、あまり印象は変わりませんでした。

 握りこんで曲がるコーナーが多いコースや、
 グリップする路面と新品タイヤなら
 かなり握り込めるので良いのですが、
 あまりブレーキを引きずらないコーナー、
 散水後の土を引きずった状態やウェット路面だとキツいと思いました。

 (今回の)実質イニシャル値は、今回のバネレートだと辛いです。
 もっとレートを落とすか、イニシャルを減らすかを試してみたいです。

・ブレーキング時の姿勢をもう少し前上がりにしたいです。
 完全な直立状態からブレーキングを始めるコーナーで
 前が低過ぎてバンクさせづらく、
 その後上手くリアを沈めてコーナリングに持ち込みづらいです。

 ですが、予めバンクさせて入っていけるコーナーや、
 速度が乗るコーナーでは良い感じですので、
 前述のような部分を解消できればもっと良くなると思います。

・路面が荒れているコーナーで、
 寝かしながらブレーキングしていく進入時に
 フロントのチャタが収まらず攻められません。

 フロントの減衰を強めると症状が悪化します。
 周囲のライダーやレコードホルダーは進入時のチャタは出ないようで、
 彼らのサスは現仕様からすると前が高く、
 その他レートや減衰は一般的なMXerベースモタードです。
 症状から考えるにフロントに
 加重が掛かり過ぎているか強すぎるかのような気がします。


 以上のような症状を解決するために、
 フロントのバネレートorイニシャル変更、
 フロントストロークカット減少
 or Rストロークカットを試してみたいと考えています。

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 早速、当社にて、技術的な検討を行い、
 フロントバネレートを下げて、少しイニシャルを減らし、
 リアを少しだけショートカットすることで、
 一次と二次の旋回性の高い良い点を保ったまま、
 前下がりすぎる車体姿勢の補正と、
 フロントのしなやかさを向上させる
 手直し作業をさせていただきました。

 この仕様での、
 次回テスト結果を踏まえて、更に改善を進めたいと思います。

 次回テストのインプレッションも、お待ち申し上げております!!!


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